私の成分

今の私はこうやって出来あがったとさ。

愛の夢をくれ⑦

Nさんと知り合った頃、私は付き合っていた人がいた。
愛の夢をくれ② - 私の成分

いわゆる不倫だったわけだが、他に良い人がいれば付き合ってあわよくば結婚…と思っていたし、それがダメでも35歳になったら田舎に帰ればいいと考えていた。

そんなだから、Nさんとつき合う時に前の相手と少しかぶってしまい、会っている所をたまたま見られるという出来事があった。

だからといってNさんに何か言われた訳ではなかったけれど、このことが15年引きずるとは思わなかった。

ボタンのかけ違いは恐ろしい・・・



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ずーっと、この人は私のことを怒っていると感じていたし、圧迫感があるからすごく気を遣わないといけない人なのになぜ結婚したんだろう?
私はずーっと壁を感じていた。

だがしかし、プロポーズしたのは私なのだ。やっぱり酔ってたからなのかな?

「嫁にもらって」
「なんぼでももろたんで」

うん、完全に酔っ払ってた。
だから、その返事もあんまり信じられなかったのかもしれない。

本当に、なんで結婚したんだろう。
私はずーっとずーっと、15年間考えていたよ。

愛の夢をくれ⑥

その後、私たちは付き合うようになった訳だが、件の彼女に話すのが躊躇われた。愛の夢をくれ④ - 私の成分

彼女は別に、Nさんが好きな訳でもないのだから、気にする必要はないのだろうが、私の暗い嫉妬心から始まっているので、罪悪感があった。(私自身、Nさんが好きだったのかどうかわからない。ただ好きな顔だっただけ。)

結局、電話でつき合うことになったと伝えたが、その後は二度と会うことはなかったから、今どうしているのかはもう分からない。こうやって書いてみて、久しぶりに思い出すだけだ。

彼女と彼女の友達と、3人で飲んだことがあった。その時は楽しかったが、また別の機会に、彼女の家へ遊びに行った時に「今日二人だけで飲んだことは、あの娘には内緒にしといて。私だけ呼ばれなかったって傷つくと思うねん」と言われた時に、「そうやね」と言いつつ、頭に(?)が浮かんだ。
あぁ、友達が可哀想な体で、実は「2人だけでズルい」とか責められて、自分が傷つくのが嫌なんだなと思い至った。

しかし、こちらが傷ついたことには気がつかない。いや、私自身も気づいていなかった。
逆に本音を言ってくれて、あの友達より私の方が仲良しなのかも、と馬鹿なことを考えていた。

そういう「間柄」がある。
お互いが自分のことしか考えていない関係。




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Nさんと付き合ったことで、何かやり返した感があったことは否めない。
そうか!マウンティングってやつだ。ずっとそれをされてた感じがしてたから、やり返してやったと感じるのか…黒いな(笑)



今回は話が逸れた。書いていると、自分は人間らしいなぁとつくづく思う。妬み嫉み恨み辛み。キッチリやってるな、うむ。

愛の夢をくれ⑤

「泊めてくれるんですか?」

「もちろんです」

と言った日に、件の彼女が男性連れでやって来た。
しばらく一緒に飲んでいたのだが、ツレの男性の言ったことにムッとしたNさん。
周りが聞いていても、(喧嘩売ってる?)って感じだったが、スッと立ち上がって「ごちそうさまです」と帰っていった(そこがまた勘違いした元なのだが)。

私は慌てて、追いかけて行った。

(泊めてくれるっていったじゃん!)

そう呟きながら、重いドアを開けて出て行くと、(あれ?いない・・・怒って帰っちゃったか・・・)

ガッカリした私の目に、人影が映った。

(あ、待っていてくれた)

「泊まっていいんですか?」と再び聞くと「いいですよ」


そのまま、Nさんのアパートへ行き、一緒に寝た。
バラしてしまえば、本当にただ寝ただけ(酔いすぎてて立たなかった)。
だが、告白はされた。

好きだと。
泊めた彼女と仲が良いとマスターに聞いたから、そのことは早く言わなければと思ったこと。

さっきは忘れていて帰ろうとしたが、そうだ、泊まるって言ってたと思い出して戻ってきたこと(なんだと?)。

まったく。
酔っ払って始まった付き合いは、始終酔ってないと上手くいかないのかもしれない。





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でもまぁ、キスはしました。