私の成分

今の私はこうやって出来あがったとさ。

神戸在住になった訳。3

初めての飛行機、初めて神戸。
知り合い(今はもう名前さえ覚えていない)が、大阪空港に車で迎えに来てくれた。
スーツを着ていて、(似合わないなぁ・・・)と思ったことを憶えている。

伊丹空港から神戸へ向かう車の中から見た景色はビルだらけで、神戸市内に入ってからは「山のあんなとこにまで家がある!」と田舎者の私は 感心しきりだった。

一旦彼らのアパートに行き、それから三人で夕飯を食べに行くことになっていたようだ。
着いたアパートは二階建ての文化住宅、よくこんなトコで男二人暮らしてるなぁと思うくらい、ボロかったし狭かった。

まさかその後、私がそこで暮らすことになるとは夢にも思わずに・・・。


しばらくその部屋で知り合いと二人で話しをしていたところへ、ジローさんが仕事を終えて帰ってきた。

 

一目見た瞬間に、恋の火花が散った・・・と思う。(今となっては自信がないが)

背が高くて、肩幅が広くて 吉川晃司みたいだなぁと思った。
ジャケットを着て、ウェスタンブーツを履いて、インディアンジュエリーつけてる男性を初めて見た田舎娘は、ポーっと舞い上がってしまったのだ。


その後の時間は、夢のように過ぎた。
実際一泊二日だったし、知り合いがどうしていたか思い出せないくらいに、ジローさんに心惹かれた。

 

心を残して 宮城へ帰って来たが、それからしばらくは社会復帰出来ずにボーッとしていた。その時点ではまだ、ただの良い想い出になるはずだったのだ。どうして神戸まで家出することになったのか?

 

馬鹿だったと思う。
その時の気持をなんとか残しておきたくて、ノートに書き記していたのだ。それを当時の彼氏に見られてしまい、責め立てられた。(その以前に彼氏との間でひとつ、自分の中で大きな出来事があったのだか、それは別に書くことにする )


再び知り合いから電話があり、ジローさんがお前に惚れたようだ、ボーッとしていると聞き、私もだ、彼氏にバレたという話をした。

その後、ジローさんから電話がかかってきて、神戸に来るか?と聞かれ「行きたい!」と即答。


新幹線で仙台まで迎えに行くから、駅まで来てくれと。それが1992年10月16日、私の22歳の誕生日だった。