私の成分

今の私はこうやって出来あがったとさ。

神戸在住になった訳。4

決行の日、私は普段通り仕事をしていた。

その頃の私の実家は縫製工場をしていて、従業員5人と家族で切り盛りしていた。

心の中は嵐だったが、何食わぬ顔をしてミシンに向かっていた。

 

いよいよ時間が来たとき、私はふらりと立ち上がり、外へと出てゆき、目の前に止まっている軽トラに乗り込み、発進した。

とにかく一番近いバスの停留所まで行き、車はその近くに乗り捨てようと考えていた。

 

ー・・・これから両親がどんなに心配するか、妹達は怒り、友達を傷つけ、彼氏を地獄に突き落とすことになるか。そんなことは全く考えもせず、とにかくココを出てゆくんだと、ジローさんと暮らすんだと、爆発しそうな心臓を抱えてバスに乗ったのだった。

続*