私の成分

今の私はこうやって出来あがったとさ。

愛の夢をくれ②

1998年、私は既婚者とつき合っていたが、相手は二つ歳下だった。

不倫ではあったが、奥さんに全く悪いと思うこともなくつき合っていた。何故なら、相手から言い寄ってきたからだ。

「私は別に好きじゃないけど、奢ってくれるし、毎日(と言っていいほど)会いに来るし、何か我が儘言って嫌われて離れていっても私は全然構わないし」なんて、傲慢な事を思っていた。

相手に気を遣わずにつき合えるって、なんて楽なんだろう。こんなにも自尊心を満足させられる、なんて考えてた。
2年ほど付き合ったが、体の相性も良かったので、かなり満たされていたと思う。

けれど、決してこの先一緒に暮らしていける訳では無いし、その気も無かった。

だから(35歳で誰とも出会えなかったら、田舎へ帰って美容室をしよう)と心に決めていたのだった。



1999年の冬。
働いていた美容室のお客様が、私の家から自転車で5分の場所にあるBarへ連れて行ってくれた。

居酒屋か焼き鳥屋にばかり飲みに行っていた私は、Barという場所に興味津々だった。

カウンターの隅っこに座った私達。
楽しく飲んではいたが、私は自分よりも先に居て、自分よりも先に帰らない、いわゆる「常連さん」という人達がいるのを知り、その人達を羨望のまなざしで見ていた。

男性と女性が隣合って座っていた。その時は(ご夫婦かな?)と思って眺めていた。


お客さん「ここならひとりでも来れるんちゃう?」
私「うん、頑張ってひとりで来てみるわー」

確か、次の日すぐに行ったんだと思う。
もう記憶はあやふやだ・・・だって20年も前のことなんだから。

光陰矢の如し。


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チャコもいなくなっちゃった。