私の成分

今の私はこうやって出来あがったとさ。

愛の夢をくれ④

愛の夢をくれ③ - 私の成分

Barへ通い出して何度目かに、あの最初に見た常連さんに、会うことができた。


あれ・・・?なんか違う・・・。


そう、髪を切っていたから。

エレカシの宮本さん似と思ったのは、髪が長めだったからなのか?
いや、やっぱり顔は似てるか?
どちらかというと、無口そうな印象。
マスターが間に入って、話を振ってくれたので、色々話した…(確か)


私達は、Barが開く19時過ぎに、よく一緒になった。そこからずーっと日付けが変わるまで飲んでいた。



話は飛ぶが、このお店で知り合った女の子がいた。
看護師さんで、お酒が強くて、サバサバしてて、ボンキュッボン(古)のナイスバディで。


今思えば、この人も私と一緒で、ちょっとめんどくさいタイプだった。
サバサバしているけど、酔うと男性にしなだれかかる。「朝まで一緒に・・・」なんてよくあること。

今なら分かる。
心の穴を埋めようとしていたのだ。私達はよく似ていた。

その彼女から「あたし〇さんのトコ、泊まってん」と聞いたときは、軽くショックを受けた。
明らかに彼女はモテるタイプだ。
〇さんもそうだったのか・・・あの場所から「お持ち帰り」とかするんだ・・・

「でもさー、一緒の布団で寝たのに、結局なんにもなかったんよ。チューくらいはあるかと思ったのに」

彼女はそう言った。よしよし、そうでなきゃ。

「そーなんやー」と笑って応えながら、私の心に(負けたくない・・・)という気持ちが湧き上がっていたんだから、女とは怖いものだ。


次の日、店を訪れるとしばらくしてから〇さんがやってきた。

私から敢えてその話を振ることはしなかった。(話を聞いたってこと黙っててと彼女から言われていたし)
だがしかし、〇さんの方から話しだした。

「この前ウチに〇〇さんが泊まっていったんですよ。ずいぶん酔ってて、帰れないって言うんで」

(余談だが、〇さんは大阪生まれなのにベタな関西弁じゃなかったのも色々 勘違いした所以である)

「へ〜、そうなんですか〜。いつもそういう人、泊めてあげるんですか?」
と意地の悪い気持ちで聞いてやった。

どう答えたか忘れたが、「じゃあ、私も泊めてくれるんですか?」
と彼女への対抗心もあり、嫉妬心も入り混じりつつ、尋ねた。

「もちろんですよ」

(なーんだ、そうなんだ)
嬉しいような、ガッカリしたような。

他人に対し、この人はきっとこういう人だろうと、勝手に思い描いていると、大抵 裏切られる。

この時〇さんに対しては、良い方に思い描いていたから、(彼女に押し切られて泊めたんだろう)と決め込んでいた。

けれど本当は違っていたし、この先何年も続く【勘違い思い込み人生】のはじまりはじまり…の出来事だった。


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